「よさこいソーラン祭り」は、札幌市で毎年6月上旬に行われる祭りです。数人で構成された各チームが、オリジナリティあふれる衣装で演舞を披露する市民参加型のイベントです。「街を舞台に」を合言葉に、大通公園・札幌駅前・ススキノほか、札幌市内20箇所以上の会場にて繰り広げられる演舞はチームごとの個性が溢れて華やかかつ艶やか。札幌の街全体が高揚するイベントです。
「よさこいソーラン祭り」は、1992年開始と比較的新しく創られた祭りであるにもかかわらず、短期間で観光客数、関係者数が冬の雪まつりと並ぶくらいの大規模なイベントへと成長しました。今や「日本3大よさこい祭り」のひとつとなり、日本各地の祭りや学校で取り入れられるほどのムーブメントとなっています。
その発祥は、当時北海道大学の学生だった長谷川氏が、高知県の「よさこい祭り」にインスパイアされ、在住する北海道を盛り上げようと北海道の民謡「ソーラン節」と融合させた「よさこいソーラン」を考え付き、有志で始めたものからでした。第1回目から参加者10チーム1000人、観客動員数20万人とかなりの成功を納めますが、その後、参加者・観客動員数が急速に伸び、2007年の第16回大会では参加チームが340、観客動員数は216万5,600人を記録します。
これまで初夏の北海道には目玉イベントがなく、北海道の観光業界としてはこの時期の集客が課題となっていましたが、よさこいソーランの成功で観光客は大幅に増加し、経済効果も非常に大きなものとなりました。開催時期が6月初旬ということも功を奏したようです。夏前で気候も暑すぎず、北海道には本州のような梅雨もないので、快適に観光できるからです。踊り子として参加する側にもハードルが低かったことも成功の一因だったようです。「よさこいソーラン」に参加するには2つの条件を守るだけでした。
1. 鳴子を持って踊ること
2. 演舞曲に「ソーラン節」のフレーズを入れること
これ以外は、衣装も振り付けも曲調も自由なので、各チームの個性が発揮されます。最終日には各賞が発表されるため、受賞を目指して参加することもモチベーションとなっているようです。
「よさこいソーラン祭り」開催中の約5日間は、「街を舞台に」のキャッチフレーズの通り、主要観光スポットだけでなく地域の商店街・店舗の駐車場・メインストリートとあらゆる場所がステージとなり演舞が開かれます。各会場では地域の方々がボランティアで活動しており、地域全体での運営がなされています。
また、大通公園西5・6丁目では「北のふーどぱーく」として道内や全国各地の美味しいものが大集合します。個性あふれる演舞パレードを見ながらグルメに舌鼓を打つ、これぞ祭りの楽しみですね。 ただ、北海道旅行と「よさこいソーラン祭り」観覧を一緒に計画する場合は、ホテルの予約だけは最速でしておいてくださいね。踊り子さんたちは今や道内だけでなく、全国各地から参加します。その方たちや応援の家族も宿を確保しないといけませんから、札幌市内の宿泊施設はかなりの争奪戦だったりします。お得に泊まれる「YOSAKOI宿泊プラン」を出しているホテルもあるので、今からチェックしておきましょう!
よさこいソーラン祭り http://www.yosakoi-soran.jp/
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