この頃は気候も良く、お出掛けにいいシーズンになってきましたね。そろそろ旅行にも行きたーい!とついウズウズしてきちゃいます。旅行先といえば、やはり「北海道」ははずせません。北の大地は見どころいっぱい。グルメに温泉にスキーに…さすが人気の北海道、行きたいところが次々と出てきます。でも大切なのはいつ行くか?ということ。
 「今でしょ!」と即答したいところですが、残念ながらそうそう自由に行動できるものでもありません。せっかく時間と旅費を掛けて北海道旅行に行くのなら、いい時期を狙って行きたいですよね。そこでおすすめなのが、お祭りの開催に合わせてスケジュールをたてること。祭りはその地域の人々が総出で盛り上げる、いわば「おもてなし」のイベント。地域の歴史や文化、美味しいものなどが凝縮して披露されるので、ビジターにはもってこいの行事なんですね。
 さて、北海道にはどんなお祭りがあるのでしょうか。いくつかピックアップして、開催時期やエリアなどを紹介したいと思います。

● さっぽろ雪まつり

いわずと知れた冬の祭典、日本三大雪祭りのひとつです(あと2つは新潟十日町市の十日町雪祭りと、新潟南魚沼市の南魚沼市雪まつり)。

 毎年2月上旬の寒さがピークの時期に、札幌大通公園界隈をメイン会場に開催されます。 雪で作られた像の展示が主ですが、すすきの会場では氷像(氷彫刻)も展示されています。毎回、道内だけでなく国内外も合わせて約200万人もの来場者があるという北海道いちばんの祭りです。2013年は第65回を数え、長い歴史のあるイベントになりました。
 さっぽろ雪まつりのスタートは、1950年でした。市民の雪捨て場となっていた大通公園7丁目に、札幌市内の5つの中学校と高校の生徒が美術科教諭の指導のもとに6基の雪像を制作したのがはじまりでした。主催は市と観光協会だけの小規模のものでしたが、ダンスや映画上映などもあり、第1回ながら5万人を集めて好評を博します。

 やがて回を重ねるごとに、中高生だけでなく市民や商社・自衛隊など他の団体も雪像制作に参加しだし、その出来栄えを競うようになったようです。1959年、第10回のときにはテレビ・新聞で紹介され、知名度は全国区へ。翌年から爆発的に観光客が増えます。1972年、冬季オリンピックが札幌で開催されると祭りの知名度は世界へ。道内の祭りで集客数1位を誇る大規模なイベントへと成長していきます。1974年、第25回からは「国際雪像コンクール」も始まり、海外からも参加する団体が増えました。1998年、第49回には20ヶ国のチームが参加し、万博さながらの、国際色豊かな祭りとなりました。