●層雲峡温泉氷瀑まつり

毎年1月中旬から3月末まで開催される、氷の祭典です。
1976年、北海道恵庭市出身の彫刻家竹中敏洋の発案で第1回が開催されました。
層雲峡温泉街の正面を流れる石狩川を会場に、氷で造られたオブジェや建造物が一堂に会します。夜間には氷像たちは美しくライトアップされ、自然の中に幻想的な景色を浮かび上がらせています。

会場内の目玉の氷の展望台は高さが15mあり、会場全体を360度見渡すこと出来ます。さらに、氷で造られた「氷爆神社」も設置されており、賽銭所は氷のオブジェでそこに硬貨が付着するようなユニークな仕組みになっています。会場の目の前には層雲峡の温泉街が広がっており、極寒の祭り会場から温泉宿に直行出来る贅沢な立地となっています

●峡谷火まつり

層雲峡温泉街では冬の「氷瀑まつり」が有名ですが、夏場にもぜひ訪れてほしい祭りがあります。

アイヌの人々が、森の守り神のシマフクロウを神の国に送る儀式を再現した「火まつり」が毎年7月下旬に行われます。今から100年前まであった儀式ですが、和人の蝦夷への侵略などで途絶えていたものを再現したもので、層雲峡峡谷を彩る火の競演、太鼓やアイヌ古式舞踊なども披露される貴重な祭りとなっています。なかでもアイヌ古式舞踊は、先祖や神々への敬意を舞いに込めた神秘的な舞踊で、国の重要無形民俗文化財指定、ユネスコ世界無形文化遺産登録というたいへん貴重なものです。火まつりののち、2週間は毎晩花火が打ち上がり壮大な峡谷と花火の競演が見事です。

http://www.sounkyo.net/event/detail.php?id=2

●しもかわアイスキャンドルミュージアム

毎年2月に上川郡下川町で行われるイベントです。バケツの水を凍らせて作ったランプシェードにろうそくを灯したアイスキャンドルを下川町のそこここに設置します。街全体が氷の炎にゆらめくロマンチックな空間となります。

1975年に始まった「下川冬まつり」に、1986年アイスキャンドルが登場したのがルーツとなっています。

会期中は、スノーモービル体験など雪国ならではの企画も満載です。

http://www9.plala.or.jp/shimokan/icm/index.html

https://www.facebook.com/nposhimokan

●稚内みなと南極まつり

北海道最北端のまち稚内。ここで「夏が短いまち」の夏祭り「稚内みなと南極まつり」が8月上旬の2日間行われます。なぜ「北極」ではなく「南極」なのかというと、稚内は南極観測で活躍した樺太犬タロとジロの故郷で、観測用砕氷船の初代「宗谷」も稚内の地名から付けられるなど、深い関わりをもってきたところだからなのです。

祭りの歴史は、昭和36年(1961年)スタートの商工祭主催「稚内みなとまつり」と、翌年に始まった「稚内南極まつり」を合同開催したことからはじまりました。イベントは「南極樺太犬慰霊祭」からスタートし、市民が参加する「北海てっぺんおどり」「南極おどり」「稚内副港ボートレース」「大花火大会」と立て続けに行われます。花火は2500発。ビアガーデンも併設され、稚内市民は北端の街でひとときの夏を存分に楽しみます。